ロサンゼルス・クリッパーズのレジー・ジャクソンはほんの数年前、デトロイト・ピストンズ在籍時にケガに悩まされ、現役引退も視野に入れていた。
だが昨季途中にピストンズとのバイアウトが成立し、ポール・ジョージからの電話を機にクリッパーズ入りを決断。昨季終了後も1年契約を結んで残留し、「今年はベストな年だった」と呼べるシーズンを送った。
ジャクソンは今年のプレーオフで平均17.8得点3.2リバウンド3.4アシスト、3ポイント40.8パーセント（平均3.1本成功）というすばらしい成績を残し、クリッパーズのカンファレンス・ファイナル進出に大きく貢献。
フェニックス・サンズとのウェスト決勝でもシリーズ平均20.3得点4.3リバウンド3.7アシスト1.3スティールを残し、ジョージに次ぐ得点源としてチームに2勝をもたらしたのである。
ウェスト決勝を2勝4敗で終え、今季を終えたジャクソンは、チームメートたちへ感謝を口にしたことを明かした。
「まず僕は、このチームの選手たちへ『僕を救ってくれてありがとう』と伝えた。ロッカールームにいる全員へ感謝したんだ。昨年、（ピストンズの一員として）終了後に電話をくれたポールにもね」とジャクソンは語り、さらにこう続けた。
「ここで経験することができた全てのことに感謝している。この街は僕のホームにしてくれた。この組織は僕の癖や強み、弱みを受け入れてくれたんだ。このチームにいなかったら、自分が今でもプレーしていたかどうか分からない」。
昨季終了後、ジャクソンはクリッパーズと低年俸の1年契約を結んだため、今季終了後に制限なしフリーエージェント（FA）となる。今夏に再契約を結ぶかどうかは現時点で不明だが、今季プレーオフでチームの主軸として活躍したことで、ジャクソンが再び自信を取り戻したことは間違いないだけに、今後のキャリアに注目していきたい。