2023.02.13
キャリア8シーズン目となった昨季、デトロイト・ピストンズのポイントガード(PG)を務めるレジー・ジャクソンは、自身初となるレギュラーシーズン82試合にフル出場。
新たに就任したドウェイン・ケイシーHC(ヘッドコーチ)の下、ジャクソンはブレイク・グリフィン、アンドレ・ドラモンドらと共にプレーし、2016年以来初となるプレーオフへと進出した。
ジャクソンは昨季、平均27.9分15.4得点2.6リバウンド4.2アシストを記録。平均得点はここ3シーズンで最も高く、3ポイントは成功数(平均2.1本)、成功率(36.9パーセント)はいずれもキャリアベストの成績だった。
だが、8月26日(現地時間25日)に地元メディア『The Detroit News』へ掲載された記事の中で、ジャクソンは今季終了後(2020年夏)に引退することを考えていたという。
「2、3年前、僕は今シーズン(2019-20シーズン)終了後に引退することを考えていた」と切り出すと、ジャクソンは「でも今はバスケットをプレーしていて、いい精神状態にある。今シーズン、このチームがどんなことをやり遂げることができるかを考えるとワクワクしているよ」と続けた。
これまでのキャリアにおいて、ジャクソンはケガに苦しめられてきた。一昨季は45試合、その前のシーズンは52試合のみの出場にとどまっており、「僕は何度もケガをしてきたし、バスケットボールをプレーするうえで意気消沈してきた。その時、僕はバスケットボールというゲームについてしっかりと向き合えなくなっていたんだ。多くのケガをしてしまったことで、(引退が)僕の頭の中を駆け巡るようになっていた」と胸の内を明かしている。
ジャクソンの現行契約は5年約8,000万ドル(約84億8,000万円)で、今季終了後に契約満了となることも、引退するタイミングとしては適切だと考えていたのだろう。
だが、今のジャクソンは今シーズン、そして来シーズン以降もプレーする意向だという。「僕は将来について多くを語るようなタイプの人間じゃない。僕はただ、一日一日を楽しもうとしているだけ」とジャクソンは言う。
ピストンズにはグリフィンとドラモンドというオールスター級のビッグマンに加え、今夏はトレードやフリーエージェント(FA)でトニー・スネルやデリック・ローズ、マーキーフ・モリスといった選手を獲得しており、昨季より戦力アップに成功。ジャクソンは特に、ローズとのプレーを楽しみにしているようだ。
「コート内外で、僕はデリックとプレーできるチャンスがあるだろうね。チーム構成として、互いのことを補完することになると思う。(ローズとプレーできることは)僕にとってすごく理想的だし、こういう状況は僕がプレーしたいと思うものなんだ」とジャクソン。
今季終了後、ジャクソンがピストンズと再契約するかどうかは不透明。それでも、少なくとも今季はローズやグリフィン、ドラモンドといった選手たちと共に、ジャクソンは充実したシーズンを送ることができるはずだ。
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