2019.04.23

バックスがピストンズを撃破、2001年以来のカンファレンス・セミファイナルへ

エースとして、バックスをけん引したアデトクンボ[写真]=Getty Images
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お互いの意地と意地が交錯した第4戦

 4月23日(現地時間22日)、ミルウォーキー・バックスデトロイト・ピストンズのプレーオフ1回戦第4戦が、ピストンズのホームであるリトル・シーザーズ・アリーナにて行われた。

 試合は序盤から、ピストンズのエースであるブレイク・グリフィンが見事なゴール下のアシストを決め、またアンドレ・ドラモンドが積極的にオフェンスリバウンドを拾うなど、アグレッシブなプレーを見せる。対してバックスも負けじとヤニス・アデトクンボが豪快にダンクを決めて応戦するが、ピストンズはディフェンスで彼の攻撃を止め、第1クォーター残り6分34秒には速攻からグリフィンがダンクを叩き込み、8-20とリード。直後にタイムアウトを取ったバックスはすぐにプレーを修正し、ここからアデトクンボのレイアップやアシストを中心に巻き返し、26-28でピストンズに2点差まで詰め寄った。

 第2クォーターは開始直後にアデトクンボが3ポイントシュート、さらに豪快なスラムダンクを沈める。しかしグリフィンも落ち着いて3ポイントを決めて、残り10分51秒の時点で31-31と同点。両チームのエース同士の交戦が繰り広げられる中、お互いのチームメートたちも奮闘。ピストンズはグリフィンのバウンドパスを受けたソン・メイカーがダンクを決め、また同8分26秒にルーク・ケナードがミドルレンジからジャンパーを沈めて38-34とする。さらにその直後にトランジションからドラモンドがダンクを沈め、ピストンズは同8分6秒に34-40とリード。対してバックスもタイムアウトから再び態勢を立て直し、ロビン・ロペスがドラモンドを相手にフェイダウェイ・ジャンパーでリングを射抜けば、同5分32秒にクリス・ミドルトンがアイソレーションから1対1を仕掛けて、同じくフェイダウェイでスコアを40-46と6点差まで迫る。お互い一進一退の攻防が続く中、終了間際にピストンズのラングストン・ギャロウェイが外したシュートを、レジー・ジャクソンがゴール下まで走り込んでそのまま空中でキャッチしてダンクを叩き込み、56-62とリードして前半を終えた。

 ハーフタイムを経て迎えた後半、ピストンズは開始直後からオフェンス・リバウンドを拾ったドラモンドが果敢にゴール下でシュートを決めてチームを鼓舞し、グリフィンも見事なボールコントロールからフローターを決め、第3クォーター残り9分17秒の時点で60-68。しかしバックスはここから本領を発揮し始め、アデトクンボのベースライン沿いの豪快なダンクを皮切りに徐々に流れをつかみ取り、95-85とバックスが逆転した。

 迎えた運命の最終クォーター、ジャクソンやドラモンド、グリフィンといった主力選手たちが果敢にゴールへアタックするもリングに嫌われるピストンズに対し、バックスはエリック・ブレッドソーが3ポイントと速攻からレイアップを連続して決めて、残り8分11秒に105-90。さらにアデトクンボが駄目押しの3ポイントを成功し、同7分22秒に108-90とこの日最大の18点リードを獲得した。その次のポゼッションでドライブからレイアップを試みたアデトクンボをファウルで阻止したグリフィンがファウルアウトとなり、場内がスタンディングオベーションで讃える中でベンチへ。その後も主導権を完全に握ったバックスが127-104で試合を締めくくり、2001年以来のセミファイナルに駒を進めた。

 ピストンズとのファースト・ラウンドを4連勝という素晴らしい形で終えることができたバックスは、ミドルトンが18得点、ブレッドソーが16得点5アシスト、スターリング・ブラウンが9得点13リバウンド6アシスト、ニコラ・ミロティッチが12得点、そしてアデトクンボは41得点9リバウンドをマーク。バックスのマイク・ブーデンボルザーヘッドコーチは、「これはミルウォーキーにとっても、バックスにとっても素晴らしい夜だろう」と喜びをあらわにした。

 敗れたピストンズは、グリフィンが22得点5リバウンド6アシスト、ドラモンドが15得点12リバウンド、ジャクソンが26得点7アシスト、ケナードが11得点、ギャロウェイが10得点を記録。ドウェイン・ケイシーヘッドコーチは、ひざのケガを抱えながらも第3戦から復帰し、チームに貢献したグリフィンを以下のように讃えた。

「ブレイクはひざの痛みがある中でも、プレーに徹してくれた。もうこれ以上はプレーできないという時まで、彼は戦い続けてくれた。彼は我々に、自分のできることすべてを捧げてくれたんだ」

 4連勝を飾っていち早くセカンド・ラウンド進出を決めたボストン・セルティックスと、同じく無傷でファースト・ラウンドを制したバックスのシリーズは、非常に目の離せないものとなるだろう。

セカンドラウンドではどのような輝きをアデトクンボは見せてくれるか[写真]=Getty Images

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