ミルウォーキー・バックスとアトランタ・ホークスによる、NBAファイナル進出をかけたイースタン・カンファレンス・ファイナルは、第5戦を終えてバックスが3勝2敗とし、シリーズ突破に王手をかけた。
第5戦ではヤニス・アデトクンボ(バックス)、トレイ・ヤング(ホークス)という両チームの主役がケガのため欠場となるなか、ホームのバックスが最大20点差をつける一方的な展開となり、最終スコア123-112で快勝。
ブルック・ロペス(33得点7リバウンド2スティール4ブロック)とボビー・ポーティス(22得点8リバウンド3アシスト3スティール)がいずれもプレーオフキャリアハイの得点をマーク。
さらにクリス・ミドルトンが26得点13リバウンド8アシスト2スティール、ドリュー・ホリデーが25得点6リバウンド13アシストと暴れ回り、大黒柱アデトクンボ不在の穴を見事にカバー。
「我々は相手が危機感を持って向かってくることは分かっていた。ヤニスがラインナップにいなくとも、アタックし続けるだろうとね。そして相手はペイントを支配したんだ」。
ホークスのネイト・マクミラン暫定HC(ヘッドコーチ)はこの試合をそう振り返り、ペイントエリアにおける攻防を敗因の1つに挙げていた。
ホークスは110-88で勝利した第4戦で、バックスのペイントエリアにおける得点を44に抑え込むことに成功。だが第5戦では第1クォーターだけで28得点を許し、最終的に36-66と大差をつけられて完敗。
殊勲の活躍を見せたロペスは「僕はただ、できる限りチームを助けるべくプレーしただけ。近代の3ポイント主体のゲーム、フロアを広げるゲーム、そしてインサイドでね。今日このチームはオフェンスとディフェンスの両面で一丸となって自分たちのバスケットボールができたことが良かった。互いのためにプレーメイクし、エキストラパスも決まっていたから、やっていてすごく楽しかった」とこの試合を振り返っていた。
「どうして僕らがああなってしまったのか、僕には分からない。でも今夜は(ペイントエリアにおける攻防で)傷ついた。NBAではそういうことが起こってしまうのさ」とジョン・コリンズが口にしており、ボグダン・ボグダノビッチは「僕らが恐れ知らずで、タフなチームだということは分かっている。だから(次戦で)お返ししてみせる」とリベンジを誓っている。
あとがないホークスは、4日に行なわれるシリーズ第6戦で敗れれば今季終了となってしまうだけに、ヤングが出られるかどうかに関わらず、ペイントエリアにおける攻防は勝利に向けて大きなポイントとなりそうだ。