2021.07.06
7月2日(現地時間1日、日付は以下同)に行なわれたイースタン・カンファレンス・ファイナル第5戦は、両チームの主役が欠場するという事態に陥った。
4戦を終えて2勝2敗という展開の中、ミルウォーキー・バックスはヤニス・アデトクンボ(左膝)、アトランタ・ホークスはトレイ・ヤング(右足)がケガのため欠場。そこで奮起したのはホームのバックスの選手たちだった。
「エキサイティングだね。でも当然、まだ終わっちゃいない。僕らはまたエナジーと努力を補充して、今夜と同じことをやらないといけない」。
試合後にそう語ったのは、バックスのブルック・ロペス。屈強な肉体を持つビッグマンはこの日、プレーオフキャリアハイかつゲームハイとなる33得点に7リバウンド2スティール4ブロックの大暴れを見せ、バックスが一度もリードを許さず123-112の完勝。
1974年以来となるNBAファイナル進出にあと1勝としたバックスは、ロペスに加えてクリス・ミドルトンが26得点13リバウンド8アシスト、ドリュー・ホリデーが25得点6リバウンド13アシスト、PJ・タッカーが11リバウンドをマーク。
「この試合で僕らが優先事項としてメインに掲げていたのは、アグレッシブに行くことだった。相手よりもアグレッシブにプレーし、仕掛ける側になるんだということだった。相手のホームで僕らは先制パンチを食らっていたからね。僕らにチャンスがないなんて思いたくはない。僕らは出だしからしっかりとプレーしようとしたんだ」とホリデー。
そしてこの日、アデトクンボに代わってスターター入りしたボビー・ポーティスの活躍も見逃せない。ファイサーブ・フォーラムに集まったファンから「ボビー! ボビー!」のチャントを浴びたフォワードは、プレーオフ自己最高となる22得点に8リバウンド3アシスト3スティールの大活躍で勝利に貢献。
「自分たちが置かれている状況を理解している。世界で見てもベストプレーヤーの1人が欠場してしまったんだ。だから他の選手たちがステップアップしなきゃいけなかった」。
ポーティスがそう語ったように、バックスは大黒柱不在の穴を見事に埋めてホークスを撃破。その思いをコート上で示したのがポーティスだったと言っても過言ではない。
一方、ホークスは2戦連続でヤングが欠場し、2勝3敗で追い込まれた。この試合ではボグダン・ボグダノビッチが7本の3ポイント成功を含む28得点に5リバウンド4アシスト、ジョン・コリンズが19得点8リバウンド、ダニーロ・ガリナーリが19得点、ルー・ウィリアムズが17得点5アシストを残すもバックスの前に完敗。
4日に行なわるシリーズ第6戦で、ヤングは復帰できるのか。もしこのまま欠場が続けば、ホークスの快進撃はカンファレンス・ファイナルで終わりを迎えることになるかもしれない。
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