7月4日(現地時間3日、日付は以下同)に行なわれたミルウォーキー・バックスとのシリーズ第6戦を107-118で落としたことで、アトランタ・ホークスのプレーオフはイースタン・カンファレンス・ファイナルで終焉を迎えた。
ホークスは右足の骨挫傷で2試合の欠場を余儀なくされたトレイ・ヤングが復帰し、14得点9アシストを残したものの、後半に入ってバックスのクリス・ミドルトンの爆発もあって引き離されてしまい、2勝4敗でシリーズ敗退。
「僕個人としては、2試合もチームのためにコートでプレーできなかったから、今夜は今の自分にできる限りのプレーをして戦いたかったんだ。でも自分が健康体でいられず、100パーセントの力を持ち込めなかったから当然イライラしている」。
キャリア3年目で初のプレーオフに臨み、センセーショナルな活躍を見せた22歳のスコアリングガードはケガをしてしまったことを悔やんでいた。そして第6戦ではフィールドゴール23.5パーセント(4/17)、3ポイント0.0パーセント(0/6)にターンオーバー5本と、本来のパフォーマンスを発揮できなかった。
それでも、ネイト・マクミラン暫定HC(ヘッドコーチ)は「(チームへ)伝えたいことは、後悔などしていないということ。今夜のゲームを終えて、我々は全く後悔などしていない。このチームはフロアに全てを残してきたのだから」と選手たちの戦いを称えていた。
シーズン終了から2日が経過した6日。ホークスのバスケットボール運営部門代表を務めるトラビス・シュレンクは、正HCとしてマクミランと契約を結んだことを発表。『ESPN』は、マクミランが4年契約を結ぶことになったと報じている。
マクミランは今年3月にロイド・ピアース前HCの後任となり、27勝11敗を記録。その後プレーオフでも勝ち上がり、2015年以来となるカンファレンス・ファイナル進出を果たした。
「僕らは戻ってみせる。僕はそうできると感じている。誠心誠意の気持ちでやっていく」とヤングは話しており、来季以降にも期待を抱かせていた。
ただ、ホークスは今夏にルー・ウィリアムズ、トニー・スネル、ソロモン・ヒルが制限なしフリーエージェント(FA)、ジョン・コリンズが制限付きFAとなり、クリス・ダンの来季契約がプレーヤーオプションとなるため、ロースターが多少変わる可能性がある。
特にコリンズはヤング、クリント・カペラと並んで今季のチームを象徴する選手であり、チームに不可欠なビッグマン。23歳とまだ若く、身体能力にも秀でているだけに、この男を引き留めるには超高額契約が必須となる。
「これまでに経験したことのない感覚だった。実際、僕らにはラリー・オブライエン・トロフィー(優勝トロフィー)を手にするチャンスが本当にあったと感じている。今年の僕らは、その位置まで勝ち進むことができるんだというポジティブなものがあった。このグループのことを誇りに思うし、僕らがここまで競い合い、戦ってきたことが誇らしい」。
シリーズ終了後、コリンズがそう話していたことから、ホークスと再契約を結ぶ可能性は十分あると言えるだろう。今季のコアメンバーをキープしつつ、プレーオフでステップアップしたキャメロン・レディッシュを筆頭とする若手がさらに成長を遂げることができれば、ホークスは来季もイーストを制する有力候補となりそうだ。