2021.06.30

ヤング不在の穴を埋めたルー・ウィリアムズ「別に大きなアジャストってわけじゃない」

先発起用でゲームハイの21得点をマークしたウィリアムズ[写真]=Getty Images
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 6月30日(現地時間29日、日付は以下同)に行なわれたイースタン・カンファレンス・ファイナル第4戦。アトランタ・ホークスはトレイ・ヤングを右足の骨挫傷で欠いたものの、最大25点差をつける猛攻を見せ、最終スコア110-88で見事な勝利を収めた。

「正直な話、僕はトレーニングしていた時にネイトがやってきて『トレイは欠場する。だから君を先発起用する』と言ってきてね。そこで僕は『オーケー』と言った。で、彼は去っていったんだ。そんな会話だった」。

 この試合、ホークスはヤングの代役としてベテランのルー・ウィリアムズをスターター起用。キャリア16年目の大ベテランは35分の出場でフィールドゴール77.8パーセント(7/9)、3ポイント66.7パーセント(2/3)の計21得点に5リバウンド8アシストの活躍。

 もっとも、高確率なショットでゲームハイの得点を奪ったベテランは「別に大きなアジャストってわけじゃない。プレータイムが増えるのは分かっていたし、ゲームの時間が異なってくるのも知っていた。あとはバスケットボールのゲームに備えるだけ」と語り、平然としていた。

 なお、ホークスではウィリアムズのほか、ボグダン・ボグダノビッチが6本の3ポイント成功を含む20得点に5アシスト4スティール、ケビン・ハーターが15得点6リバウンド7アシスト、クリント・カペラが15得点7リバウンド。

 さらにはベンチスタートのキャメロン・レディッシュが12得点5リバウンド2アシスト2スティール、ダニーロ・ガリナーリが10得点と続き、シリーズ戦績を2勝2敗のタイへと持ち込んだ。「チーム全体の努力の結晶だ」とネイト・マクミラン暫定HC(ヘッドコーチ)の言葉どおり、エース不在をチーム全員でカバーしてみせた。

「1勝3敗と2勝2敗は大きく異なる。僕らはホームのファンの前で再びプレーすることを約束しているからね。前回のシリーズと同じような位置になったことはものすごく大きいと思う」。

 ハーターがそう語っていたように、第4戦を制したことはホークスにとって大きい。ヤングが次戦で復帰できるかは現時点で不透明ながら、若手レディッシュのステップアップもあっただけに、今後に向けてもプラスとなったに違いない。

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