7月19日(現地時間18日、日付は以下同)に行なわれたスペイン代表とのエキシビジョンゲーム最終戦。アメリカ代表は83-76で勝利し、2勝2敗で強化試合の全日程を終えた。
ボストン・セルティックスが誇る23歳のエース、ジェイソン・テイタムはデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)に次ぐチーム3位の29分14秒をプレー。
フィールドゴール30.0パーセント(3/10)の計6得点とショットこそ不調だったものの、6リバウンド5アシスト1スティール1ブロックをマークして勝利に貢献。
エキシビジョンゲーム4試合を終えて「もちろん、プレーした全試合に勝利したい。でも僕らはユニークな状況の中にいることを理解しないといけない。新たに一緒にプレーする選手たちが多いから、全てのことを理解し、互いのためにプレーしていかなきゃいけないんだ」と振り返ったオールスターフォワードは、さらにこう続けた。
「僕らはどの試合でもどんな日でも、それぞれの練習で次第に快適にプレーできるようになってきた。個人としてもそうだし、お互いにとってもそう。もちろん、僕らは試合にも勝利したけど、本当にいいプレーができていたと思う。多くの選手たちが貢献していた」。
ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)が安全衛生プロトコル入りのため出場を断念したことで、テイタムはリラード、デュラントと並ぶ得点源としての期待がかかると言っていい。
今回のアメリカ代表の強みについては「僕らは自分たちが持つアスレティック能力とスピードをアドバンテージとして活かしていかなきゃいけない。ディフェンスでは積極的に向かっていってストップさせること。このチームでは多くの選手たちがボールを運ぶことができ、プレーメイクできるし、得点することもできる。僕らが普段プレーするNBAチームとは違うから、これまでやっていなかったことをやっていかなきゃいけないね」と話している。
普段は対戦相手として接する各チームの主力たちと共にプレーし、金メダルを目指していくアメリカ。先日FIBAが発表したオリンピック出場国のパワーランキングで3位だったことは、このチームのモチベーションを引き上げるには十分だったはず。
新型コロナやケガなど予測不可能な要素がある中で、テイタムは2年前のFIBAワールドカップで味わった悔しい思いをぶつけることができるか、是非とも注目していただきたい。