ケビン・デュラントがファイナル出場組の合流に期待「このチームを助けるだろう」

日本でチーム練習をこなすデュラント[写真]=Getty Images

 フェニックス・サンズとのNBAファイナルを4勝2敗で制し、50年ぶり2度目のチャンピオンとなったミルウォーキー・バックスは、7月23日(現地時間22日、日付は以下同)にウィスコンシン州ミルウォーキーで優勝パレードを行ない、熱狂的なファンとこの優勝の喜びを分かち合った。

 そして同日、アメリカ代表として東京オリンピックに出場するクリス・ミドルトンドリュー・ホリデーは、ファイナルで激突したデビン・ブッカーとシアトルで合流し、プライベートジェットで東京へと向かった。

 アメリカ代表は今月7日からラスベガスでトレーニングキャンプを開始し、これまでエキシビジョンゲーム4試合をこなし、現在はここ日本でチーム練習を行ない、汗を流している。

ミドルトン(左)、ブッカー(右)、ホリデーがアメリカ代表に合流する[写真]=Getty Images

 ファイナル出場組の3選手は、アメリカ代表としてトレーニングキャンプには参加できておらず、エキシビジョンゲームにも出場していないが、グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズ)は彼らについてこんな言葉を残している。

「我々はまだ、ラインナップについて何も決めていないんだ。ここにきてようやく、3選手が加わることになる。彼らは初めての合流となるが、幸いなことにこれはバスケットボールだ。なるべくシンプルに、自分たちでコントロールできることをしていく。一緒にプレーはしていないものの、彼らは互いのことをよく知っている。ケミストリーも日に日に醸成できているから、特に問題になるとは思っていない」。

 昨年12月下旬からレギュラーシーズンを戦い、プレーオフを勝ち上がった3選手は、21日までプレーしていただけに、アメリカ代表のチームメートたちとの連係や疲労の蓄積には不安を残しているものの、リーダー格のケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)は大きな期待を寄せている。

「俺たちはこの挑戦を楽しみにしている。このチームは2人のチャンピオンとあの舞台(ファイナル)に立ったもう1人の男を加えることになる。彼らはビッグゲームで勝利する方法を知っているんだ。高いバスケットボールIQを持つ3選手を加えることは、このチームを助けるだろうね」。

 大会4連覇を目指すアメリカ代表は、17日に発表されたFIBAによるオリンピック出場国のパワーランキングで3位だったが、23日に更新された第2弾ではスペイン代表(2位→3位)を抜いて2位へと浮上。

 オーストラリア代表の1位は不動だったものの、今大会でもアメリカが優勝候補の一角であることは事実。25日にフランス代表との大会初戦を迎えるアメリカが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ない。

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