日本時間7月24日深夜。シアトルからプライベートジェットに乗ったアメリカ代表のNBAファイナル出場組が東京へ到着。
今季NBAチャンピオンとなったミルウォーキー・バックスのクリス・ミドルトンとドリュー・ホリデー、頂上決戦まで勝ち上がったフェニックス・サンズのデビン・ブッカーは、翌25日にチーム練習に参加して汗を流しており、USAバスケットボールは今夜のフランス代表戦に出場できることを発表した。
Straight to work
Khris, Jrue & Devin will all be available tonight versus France (8 AM ET, Peacock)
🇺🇸 #USABMNT x #Tokyo2020 pic.twitter.com/q4pjL7MKBt
— USA Basketball (@usabasketball) July 25, 2021
2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでも、同年のNBAファイナルへ出場したゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ハリソン・バーンズ(現サクラメント・キングス)、クリーブランド・キャバリアーズのカイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)が出場したものの、当時は6月中旬にファイナルが終了し、オリンピック初戦が8月上旬と、約1か月半のインターバルがあった。
だが今年はファイナル終了から1週間も経たないうちにオリンピック初戦を迎えることとなる。前回大会に続いて出場するグリーンは3選手についてこのように称賛している。
「俺はあの3人のことをものすごくリスペクトしている。(オリンピック参戦を)コミットしただけでなく、実際にこうしてやって来たんだからな。彼らは真のプロフェッショナルで、猛烈な闘争心を持った男たちだ」。
ミドルトン、ホリデー、ブッカーは昨年12月下旬からレギュラーシーズン開幕を迎え、プレーオフを経てファイナルまで勝ち上がって戦ってきた。
「デビン・ブッカーなら『僕らは負けてしまった。僕はイラついているから辞退する』と言うこともできたし、クリス・ミドルトンとドリュー・ホリデーが『僕らはチャンピオンシップを勝ち取ったんだ。今は祝福して家族と一緒に家で過ごしたいから辞退する』と言うこともできた。彼らは心底ここへ来たかったんだろう。その思いが俺たちの競争と金メダル獲得の助けになるだろう」とグリーンは言う。
これにはザック・ラヴィーン(シカゴ・ブルズ)も「僕らはあの3人がいいシェイプにあることは知っている。それに疲れていることもね。感情面でローラーコースター(ジェットコースター)のように行ったり来たりしてきたと思う。でも彼らなら準備できていると思う。ただ、チームとしては全てにおいて準備していく必要があると思う」と口にしており、ファイナル出場組の合流を歓迎している。
この3選手はまだ東京へ到着したばかりのため、チームメートたちとの連係面こそ不安が残るものの、プレーするコンディションは問題ないだろう。グループリーグとはいえ、大会初戦は大事なゲームとなるだけに、フルメンバーで迎えることができたのは間違いなく朗報だ。