昨年のドラフト1巡目全体2位でゴールデンステイト・ウォリアーズから指名されたジェームズ・ワイズマンは、平均11.5得点5.8リバウンドでルーキーシーズンを終えた。
もっとも、スターターで開幕を迎えるも、シーズン中盤にベンチスタートへ降格。その後スターター起用されたものの、右膝半月板の損傷により、4月中旬に手術を受けて一足早く終了。計39試合のみの出場にとどまった。
チームはステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンという2人のリーダーがけん引し、ウェスタン・カンファレンス8位の39勝33敗でレギュラーシーズンを終えるも、プレーイン・トーナメントでロサンゼルス・レイカーズ、メンフィス・グリズリーズに敗れてプレーオフには進めず。
とはいえ、来季はクレイ・トンプソンが3シーズンぶりに復帰することが期待されており、カリーも東京オリンピック不参加を表明したことで十分な休養をとって健康体でトレーニングキャンプへ戻ってくる見込み。
グリーンはオリンピックに出場するものの、カリーとトンプソンというNBA史上最高級のシューターデュオがバックコートに並ぶチームでプレーできることは、ワイズマンにとってアドバンテージになると、元NBAプレーヤーは言う。
マイアミ・ヒートで2度の優勝経験を誇るクリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)は、7月25日(現地時間24日)に『San Francisco Chronicle』へ掲載された記事の中でこう話していた。
「私はワイズマンのことを心から信じている。彼がやるべきことはステフとクレイにスクリーンをセットすること。そしてロールしていけば、次のシーズンではずっとオープンになるさ。彼らは今いる状況を楽しむべきだ」。
ワイズマンはまずケガを完治させて健康体を取り戻すことが最優先であり、スターターに定着するためにはケボン・ルーニーとのポジション争いを制さなければならない。チームメートたちとの相性もあるだけに、トレーニングキャンプのパフォーマンス次第で変わるかもしれない。
それでも、トンプソン復帰によって来季のウォリアーズは今季とはまた違ったチームになる可能性があるだけに、20歳のビッグマンの成長にも期待したいところだ。