2021.03.08
ステフィン・カリー率いるゴールデンステイト・ウォリアーズは、2月25日(現地時間24日、日付は以下同)に行なわれたインディアナ・ペイサーズ戦に111-107で勝利し、アウェー4連戦を2勝2敗で終えた。
今季戦績を18勝15敗としたウォリアーズでは、カリーが24得点8リバウンド8アシスト2スティール、ケリー・ウーブレイJr.が17得点、アンドリュー・ウィギンズが15得点、ドレイモンド・グリーンが12得点9リバウンド11アシスト3スティール、ベンチからはエリック・パスカルが13得点、ジェームズ・ワイズマンが11得点5リバウンドをマーク。
すると試合を終えたスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はエースを務めるカリーの意外な面を称えた。
「ステフの今シーズンのディフェンスは、全体的に見て見落とされていると思う。皆が彼のスコアリングとシューティングに集中しているからね。でも彼のディフェンスはここまですばらしいよ」。
この試合を終えて、カリーはリーグ2位の平均30.0得点に5.5リバウンド6.3アシスト1.2スティール。フィールドゴール47.9パーセント、3ポイント41.6パーセント、フリースロー93.8パーセントといずれも高確率で、1試合平均5.0本も沈める3ポイントは圧巻。
カーHCが話していたように、相手チームはカリーの長距離砲を防ごうと必死にガードしてくることが多々あり、ディフェンス面についてはあまり話題にならないというのが大方の意見だろう。
『NBA Advanced Stats』によると、カリーにガードされた相手選手が放ったショットの成功率は43.5パーセントで、2年連続でMVPを獲得した2015-16シーズン以降では最も良い数字だという。さらに、ディフレクションの回数ではウーブレイJr.(平均2.9本)、グリーン(同2.7本)に次いでチーム3位の平均2.6本を記録している。
チームメートのパスカルは今季のカリーについてこう話す。
「彼はアクティブだよ。ものすごくね。(ディフェンスで)すごく過小評価されていると感じるね。でも同時に、オフェンスでものすごく強烈だから、見落としてるんじゃないかな。彼は(守備でも)すごくいい仕事をしているよ」。
今季のウォリアーズはディフェンシブ・レーティングでリーグ4位の108.5、被フィールドゴール成功率でリーグ2位の44.1パーセントという好成績を残しており、カリーはこのチームのベストなディフェンシブユニットを形成している1人。
カリー、グリーン、ウィギンズ、ウーブレイJr.、ケボン・ルーニーという布陣は、106分間を共にプレーして93.1という驚異的なディフェンシブ・レーティングをマーク。これは100分以上を共にした5人のユニットとしてリーグベストの数字となっており、カリーはスティールやディフレクションといった面だけでなく、チームディフェンダーとしても貢献していることが分かる。
2年ぶり7度目のオールスター出場を決めた32歳のスーパースターは、今季ここまでMVP級の個人成績を残しており、ディフェンス面でもしっかりと仕事をこなしていることをカーHCは高く評価しているに違いない。
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