2021.02.11

絶好調のステフィン・カリー「自分のゲームをコントロールしてリズムにも乗れている」

今季好調を維持するカリー[写真]=Getty Images
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指揮官に「これまででベスト」と絶賛されるも、超絶パフォーマンスが裏目に出てアメリカ代表の選考に悪影響?

 2月10日(現地時間9日、日付は以下同)に行なわれたサンアントニオ・スパーズ戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズは114-91で制し、テキサス州のアウェー4連戦を2勝2敗で終えた。

 この試合でステフィン・カリー(32歳)はゲームハイの32得点をマークして勝利の立て役者となり、この4連戦で149得点(平均37.3得点)と大暴れ。今季開幕から25試合で741得点(平均29.6得点/リーグ2位)をたたき出している。

 『ESPN Stats & Info』によると、NBA史上、32歳以上の選手がシーズン最初の25試合でカリーを上回る得点を残したのはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)だけだという。

 今季のカリーは1月4日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でキャリアハイの62得点を奪ったことに加え、2月7日のダラス・マーベリックス戦でも11本の3ポイント成功を含む57得点の超絶パフォーマンスを見せており、自己最高級のプレーを見せていると言っていい。

「オフシーズンに一生懸命やってきた。プレーできていることがうれしいね。今は強くなったと感じているし、自分のゲームを完璧にコントロールしていて、リズムにも乗れていると思う。ショットがここまで決まっているのは自分が持つ自信だけじゃなくて、チームとして高めてきた自信からもきていると思う」。

 スパーズ戦後にそう語ったカリーは、今季フィールドゴール成功率48.7パーセント、3ポイント成功率42.9パーセント(平均4.8本成功)、フリースロー成功率92.9パーセントと、ショット全般で好調を維持しており、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は「これまで私が見てきた中でベストだ。シーズンMVPに2度輝いているけど、私は今以上に良い状態の彼を見てきたとは思えないね」と絶賛。

 リーグを代表するスーパースターの活躍に、スパーズの指揮官でアメリカ代表のHCも務めるグレッグ・ポポヴィッチHCは、同代表のアシスタントコーチでもあるカーHCへ試合後にジョーク交じりにこんな言葉を発していたという。

 カーHCによると、ポポヴィッチHCは東京オリンピックに送り込むアメリカ代表のチーム選考でカリーについて熟考していたものの、「ステフがあんなふうに(スパーズに)恥ずかしい思いをさせたから、もう選んだりしない」と言ってきたとカーHCが『The Athletic』のマーカス・トンプソン記者へ明かしている。

 NBAで3度の優勝経験を持つカリーは、2010、14年とFIBAワールドカップでも2度金メダルを獲得しているのだが、オリンピックの出場経験はなし。それだけに今夏のオリンピックに出場して金メダルを獲得することは自身のゴールの1つとしているはず。

 さすがにスパーズ相手に大暴れしたからといって、代表選考に悪影響を与えることはないだけに、カリーには健康体を維持してもらい、是非とも日本でも超絶パフォーマンスを連発してほしいところだ。

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