通算17度の優勝回数を誇るボストン・セルティックスは、8月3日(現地時間2日、日付は以下同)のフリーエージェント(FA)との交渉解禁を前に2つのトレードが合意に至っている。
3チーム間のトレードで、トリスタン・トンプソンをサクラメント・キングスへ放出し、アトランタ・ホークスからクリス・ダン、ブルーノ・フェルナンドを加えており、ダラス・マーベリックスへモーゼス・ブラウンを差し出し、ジョシュ・リチャードソンを獲得。
6月中旬にケンバ・ウォーカーをオクラホマシティ・サンダーへ放出した時に獲得したブラウンを失ったものの、このチームにはアル・ホーフォードという経験豊富なビッグマンを手にしている。今夏のFA戦線ではケンバの代役を務められるポイントガード、そして制限なしFAとなるエバン・フォーニエとの再契約が優先事項となる。
もっとも、地元メディア『The Boston Globe』は2日、セルティックスはフォーニエと再契約できる可能性を悲観しており、サイズとシュート力を兼備したベテランビッグマンのジェフ・グリーンをトップターゲットにするだろうと報道。
来季からセルティックスの指揮官を務めるイメ・ユドーカは、今季ブルックリン・ネッツのアシスタントコーチとしてグリーンを見ており、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンというオールスターデュオの周囲にダンとリチャードソンを配置したことでフォーニエと高額契約を結ぶ可能性は低くなっているというのが現状のようだ。
現在、フランス代表の得点源として東京オリンピックに出場しているフォーニエ。イタリアとのクォーターファイナルが行なわれる日本時間3日はくしくもFA交渉の解禁日。
「ついてないなと思うのは、クォーターファイナルの日に答えを出すことになるから。僕としてはチームがいい対応を示して、今はその決断を急ぎたくないんだということを理解してくれるといいね。少なくとも、その試合(イタリア戦)が終わるまでは待っていてほしい」と話している。