3月26日（現地時間25日、日付は以下同）。今季21勝23敗と波に乗り切れていないボストン・セルティックスは、ロースターにメスを入れた。

　ダニエル・タイスとジャボンテ・グリーン、ジェフ・ティーグ、ドラフト2巡目指名権2本を放出し、新たにエバン・フォーニエ、モリッツ・ヴァグナー、ルーク・コーネットを獲得。今季開幕前、セルティックスはシャーロット・ホーネッツとのサイン&トレードでゴードン・ヘイワードを放出した際に獲得していた2850万ドル（約31億650万円）のトレードエクセプションを行使してフォーニエ獲得に成功。

　翌27日。ダニー・エインジGM（ゼネラルマネージャー）は「私はほぼ毎日、（ブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチと）話しているし、選手たちとも話している。ロッカールームでチームと共にいるんだ」と口にし、今季チームが思うように勝ち星を重ねることができていない点についてコメント。

　セルティックスは27日のミルウォーキー・バックス戦に122－114で勝利し、バックスの連勝を8でストップさせたものの、同日終了時点でイースタン・カンファレンス7位の22勝23敗。昨季までの4シーズンで3度もカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がっている強豪ながら、今季のイーストは大混戦であり、1試合の勝敗で順位が入れ替わるため、まだまだ油断はできない状況にある。

　とはいえ、ロースターにはオールスターデュオのジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンに加え、ケンバ・ウォーカーやマーカス・スマート、トリスタン・トンプソンといった実力者がおり、ここにフォーニエを加えたことは戦力アップにつながったと見ていいだろう。

「我々はサイズとシュート力のある選手について話していた。その点、6フィート7インチ（201センチ）の子はいいシューターであり、プレーメイクもでき、ボールハンドリングも可能だ。このチームにとって新たなクリエイターとなる。それにとても安定した選手だ。彼を加えることができてエキサイトしている」。

　エインジGMがそう評したフォーニエは、キャリア9年目の28歳。201センチ92キロのサイズを持ち、今季はここまでキャリアハイの平均19.7得点に2.9リバウンド3.7アシストを残しており、フィールドゴール46.1パーセント、3ポイント38.8パーセント（平均2.8本成功）、フリースロー79.7パーセントと、高いシュート力を誇る好選手である。

　シーズン終盤戦に向けて、ロースターを入れ替えたセルティックス。現在フリーエージェントとなっているラマーカス・オルドリッジあるいはアンドレ・ドラモンドという元オールスタービッグマンを獲得する可能性も残されており、今後の動きにも注目していきたい。