2021.08.02
4月14日(現地時間13日)に幕を開けるNBAプレーオフ2019。この日は4試合が組まれているのだが、2012年以来初のプレーオフを控えるオーランド・マジックのエバン・フォーニエが自信をのぞかせていたので紹介したい。
12日(同11日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、フォーニエはこう語っていた。
「僕らはどのチームとも戦うことができるんだと分かってる。本当さ。僕らは今季、いくつか重要な勝利を手にしてきたからね。今の僕らが7ゲームシリーズで48分間を一貫して戦うことができるかって? 僕らならうまく対応できると思うよ。あとは僕らが実際にそれをコート上で見せなきゃいけないだけさ」。
マジックは今季、ラプターズ戦で2勝2敗。イースタン・カンファレンスのプレーオフ出場チームとの戦績も13勝12敗と勝ち越している。シーズン成績で見ていくと、ラプターズ(58勝24敗)に対してマジックは42勝40敗と開きがあるものの、オールスター後に限って見れば、ラプターズ(17勝8敗)とマジック(16勝8敗)はそん色ない戦績を残している。
そのため、両チームの差は決して大きくは開いていないのかもしれない。
もっとも、プレーオフ経験を見てみると、マジックはラプターズに遠く及ばない。フォーニエやニコラ・ブーチェビッチは2度目で、主力を見ても豊富なプレーオフ経験を有している選手は皆無に等しい。
一方のラプターズは、2014年にサンアントニオ・スパーズで優勝した経験を持つカワイ・レナードとダニー・グリーン、メンフィス・グリズリーズで数多くのプレーオフをプレーしてきたマルク・ガソルがおり、カイル・ラウリーやサージ・イバカなど百戦錬磨とはいかないまでも、経験豊富な選手を数多く擁している。
そんなラプターズでカギを握るのは、リーダーのラウリーだ。12日(同11日)に行われたプレーオフの記者会見で、ニック・ナースHCはラウリーについて「彼はタフにプレーし、このチームをリードしていくはずだ。それが彼そのものだからね。現有戦力で彼が闘争心をむき出しにしてプレーできれば、4得点だろうと34得点だろうと、チームは勝利することができるだろう」とコメントしている。
今季はここ6シーズンで最少の平均14.2得点に終わったラウリーだが、アシスト数(平均8.7本)でキャリアベストを残しており、3月4日(同3日)のデトロイト・ピストンズ戦ではシーズンハイの35得点を奪っており、爆発力は健在だ。ラウリーは言う。
「僕からすれば、もしチームが僕にスコアリングを求めてきたら、得点して見せるさ。そういう夜もあるだろうからね。それはあくまでチームのため。(プレーオフでは)すべてのことが異なってくるんだ。アップダウンすることもあるだろう。僕らはそれを理解しているよ」。
今季のラプターズは、デマー・デローザン(現サンアントニオ・スパーズ)こそいないものの、レナードとガソルという起点になることができる選手がおり、アウトサイドにはグリーンというベテランシューターや急成長中のパスカル・シアカム、ベテランのイバカなど豊富な得点オプションがあるため、昨季までよりも手ごわい印象が強い。
シリーズ初戦で先手を打ち、勝利を飾るのはどちらのチームなのか。とても楽しみなカードと言っていいだろう。
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