元スロベニア代表のゴラン・ドラギッチ「彼らがアメリカを下すところが見てみたい」

2017年にユーロバスケットを制したドラギッチ(右)とドンチッチ(左)[写真]=Getty Images

 8月5日。東京オリンピックの5人制バスケットボール男子は準決勝を迎え、アメリカ代表がオーストラリア代表を97-78で下して決勝進出を決めた。

 大会4連覇を狙うアメリカが待ち受けるファイナルへと駒を進めるのは、大会初出場のスロベニア代表、あるいはフランス代表の勝者となる。スロベニアにはルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、フランスにはルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)やニコラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)、エバン・フォーニエ(ニューヨーク・ニックスへ移籍と報道)といったNBA選手たちがおり、グループリーグ初戦でアメリカを倒しているだけに、どちらが勝ち上がっても激しい戦いが展開されることだろう。

 そんななか、5日(現地時間4日)に元スロベニア代表のゴラン・ドラギッチが母国で『Slovenian Planet TV』の取材に応じ、スロベニア代表についてこう話していた。

「金メダルを勝ち取れるといいね。あの子たちにはファイナルまで勝ち上がる資格がある。でも(シリーズではなく)1試合しかないから、何が起こってもおかしくはないね。僕としてはスロベニア対アメリカが見たい。あのチームが大舞台でアメリカを下すところが見てみたい。それが金メダルをかけたレースになる」。

 そのドラギッチはカイル・ラウリーのサイン&トレードにより、マイアミ・ヒートからトロント・ラプターズへ移籍と報じられており、約7シーズン在籍したヒートを退団することに。

 契約は残り1年のため、ラプターズと契約のバイアウトあるいは開幕までにトレードされる可能性もあり、2017年のユーロバスケットを制したチームメート、ドンチッチとNBAの舞台でチームメートになる可能性も残されている。

 同メディアからドンチッチとまた一緒にプレーしたいかどうか聞かれたドラギッチは「そりゃそうさ」と切り出し、さらに「ヨーロピアン・チャンピオンシップで、ルカと一緒にプレーしていて本当に楽しかったんだ。僕らは彼がどんな子なのか、世界でもベストな1人なんだと分かっている。彼とは是非ともまた一緒にプレーしたいね。でも僕のキャリアは終わりに近づいていて、ルカはまだ全然若い。彼は間違いなくあと15年はプレーできる。彼のことはどんな時でも応援しているよ」と口にしていた。

 マブスはジェイソン・キッド新HC(ヘッドコーチ)の下に、元スロベニア代表の指揮官イゴール・ココスコフがアシスタントコーチ(AC)として加わることも報じられているため、ドラギッチとしては是が非でもこの機会を逃したくないだろう。

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