リラード、デローザンがW杯出場辞退、スマートやランドルらがアメリカ代表に追加招集

W杯出場を辞退したリラード(左)とデローザン(右)[写真]=Getty Images

 7月24日(現地時間23日)、8月末から中国で幕を開ける「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)に向けて、8月6日(同5日)からラスベガスで行われるアメリカ代表のトレーニングキャンプ参加を2選手が辞退することとなった。

 今回辞退することを表明したのは、6月中旬に「USAバスケットボール」から発表されたロースター候補の20名に入っていたデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)と、約1か月前に追加招集として声がかかっていたデマー・デローザン(サンアントニオ・スパーズ)の2選手。

 これにより、アメリカ代表のロースター候補は当初の20名のうち、計8名(デローザン含む)が参加を辞退することとなった。同代表のマネージング・ディレクターを務めるジェリー・コランジェロは、複数の選手たちとコンタクトを取り、追加招集することに。

 現地メディア『ESPN』は、ケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)の返答待ちだと報じていることから、ロースター候補がさらに変動する可能性があることは否定できない。

 現時点におけるアメリカ代表のロースター候補は以下のとおり。
※所属は現地時間7月22日現在、チーム名は略称

■アメリカ代表ロースター候補
ハリソン・バーンズ(キングス/フォワード)
アンドレ・ドラモンド(ピストンズ/センター)
カイル・クーズマ(レイカーズ/フォワード)
ブルック・ロペス(バックス/センター)
ケビン・ラブ(キャバリアーズ/フォワード)
カイル・ラウリー(ラプターズ/ガード)
クリス・ミドルトン(バックス/フォワード-ガード)
ポール・ミルサップ(ナゲッツ/フォワード)
ドノバン・ミッチェル(ジャズ/ガード)
ジェイソン・テイタム(セルティックス/フォワード)
PJ・タッカー(ロケッツ/フォワード)
マイルズ・ターナー(ペイサーズ/センター-フォワード)
ケンバ・ウォーカー(セルティックス/ガード)

■アメリカ代表ロースター候補の追加招集組
ジェイレン・ブラウン(セルティックス/ガード-フォワード)
ジュリアス・ランドル(ニックス/フォワード)
ディアンジェロ・ラッセル(ウォリアーズ/ガード)
マーカス・スマート(セルティックス/ガード)
サディアス・ヤング(ブルズ/フォワード)

昨季自身初の平均20得点超えを記録したランドル[写真]=Getty Images

実績十分なコーチ陣の下、各選手が役割に徹すれば優勝を狙える可能性十分

 昨季オールスターに選出されたのはラウリー、ミドルトン、ケンバ、ラッセルの4選手のみ。ドラモンドやロペス、ラブ、ミルサップというオールスター選出経験者がいるものの、ベストメンバーと呼ぶには程遠いロースター候補になっている。

 それでも、各チームの主力級の選手が名を連ねており、スコアラーからリバウンダー、ディフェンダーというように、それぞれに役割を与えることで、スムーズにゲームを遂行することはできるだろう。

 コーチングスタッフにはグレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズ)を筆頭に、アシスタントコーチ(AC)にはスティーブ・カー(ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)、ロイド・ピアース(アトランタ・ホークスHC)、ジェイ・ライト(ビラノバ大学HC)という実績十分な面々が顔をそろえており、トレーニングキャンプからじっくりと練習を重ねていけば、W杯で競い合い、優勝を狙えるチームへと構築することは十分可能。

 しいて言えば純粋なシューターが欲しいところだが、これだけタレントがそろっているため、シューター役に専念する選手がその穴を埋めることができれば、大きな問題にはならないだろう。

高い身体能力を駆使した豪快なプレーが魅力のブラウンは、ディフェンダーとしても評価が高い[写真]=Getty Images

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