ポポヴィッチHCだけでなく、カーACやライトACからも貴重な指導を受ける
8月31日から中国で幕を開ける「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)に向けて、アメリカ代表のロースター候補選手たちは、現在オーストラリアでトレーニングを行っている。
最終ロースターはまだ決まっていないものの、オーストラリアでトレーニングをこなす13選手のうち、ボストン・セルティックスの選手が4人も占めている。今夏シャーロット・ホーネッツから移籍したケンバ・ウォーカー、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、そしてマーカス・スマートである。
ハードワークを身上とするスマートは、193センチ99キロという屈強な体格を誇るガードで、昨季はオールディフェンシブファーストチームに選ばれるなどディフェンス面における評価が高い25歳。
これまでのキャリア5シーズンをブラッド・スティーブンスHC(ヘッドコーチ)の下でプレーしてきたスマートは、セルティックスの主軸の1人として毎年プレーオフに出場してきた実力派でもある。
そんなスマートにとって、今夏アメリカ代表候補として活動する中で、すばらしいコーチ陣による指導の下でプレーできることは“信じられない経験”だという。
先日、『USA Basketball』へ掲載された記事の中で、スマートはグレッグ・ポポヴィッチHC(サンアントニオ・スパーズHC)、スティーブ・カーAC(アシスタントコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)、ジェイ・ライトAC(ビラノバ大学HC)についてこう語っていた。
「ポップ(ポポヴィッチHCの愛称)は最高さ。すごく面白いんだ。それに彼は選手たちへ多くのことをフォーカスさせてプレーするように準備させることができる。僕ら選手たちにとっては、彼から学んでいることすべてが信じられない経験なんだ。僕らのほとんどは、これまでのキャリアを通じて一定のコーチ陣の下でプレーしているからね。だから(アメリカ代表で)ポップだけでなく、スティーブ・カーやジェイ・ライトという3人のすばらしいコーチ陣から学ぶことができるのは最高なんだ」。
リーグ有数の知将として知られるスティーブンスHCから、スマートは試合終盤の勝負どころで必ずと言っていいほどディフェンダーとして起用されるほど大きな信頼を得ている。
今後スマートがW杯のロースター争いで生き残り、本戦に出場することができれば、ポポヴィッチHCやカーAC、ライトACから学び、選手としてさらに成長を遂げる可能性も十分ありそうだ。