2019.05.06
キャリア5シーズン目のマーカス・スマートは、昨夏ボストン・セルティックスと4年約5,200万ドル(約56億1,600万円)で再契約を結んで残留した。
193センチ99キロという頑強な体格に見事なフットワーク、そして大柄な選手に対しても物おじしない闘争心を兼備したスマートは、セルティックスに不可欠なロールプレーヤーとして今季も活躍を続けている。
カイリー・アービングやジェイレン・ブラウン、テリー・ロジアーといった有能な選手たちがそろうセルティックスのバックコート陣の中でも、スマートのディフェンス力は特筆に値するものを持ち、ブラッド・スティーブンズHCからも信頼を得ている。それは勝負どころのディフェンスで、必ずと言っていいほどこの男がコートにいることからも明らかだ。
ただし、ことオフェンス面に関しては安定感に欠けており、好不調の波が激しい選手として知られている。昨季までのキャリア4シーズンで、フィールドゴール成功率が37.0パーセントを超えたことはなく、3ポイントもルーキーシーズンに残した33.5パーセントが自己最高だった。
ところが、今季は1月8日(現地時間7日)終了時点でフィールドゴール成功率39.5パーセント、3ポイント成功率でも34.7パーセントと、いずれも自己最高の数字となっている。
そんなスマートのパフォーマンスと比例して、チームも白星先行に推移。11月27日(同26日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦からスマートがスターターにスライドすると、そこからセルティックスは19試合で14勝を挙げている。それまでの成績(10勝10敗)と比較すると、チーム好調の要因の1つに、スマートの活躍があると言っていいのではないだろうか。
特にここ2試合のスマートは3ポイントが絶好調。5日(同4日)のダラス・マーベリックス戦で8投中5本成功、8日(同7日)のブルックリン・ネッツ戦では8投中4本成功と、いずれも5割以上の成功率を記録しているのだ。
そこで地元メディア『NBC Sports Boston』の記者から「3ポイントについて今季から何か変えたのか」と聞かれたスマートは「いや、そんなことはない。反復練習を繰り返したことで、自信を深めたのさ」と切り返している。
7日(同6日)終了時点で、今季のセルティックスはチームトップの平均23.1得点を記録するカイリーを筆頭に、計6選手が平均2ケタ得点を挙げている。スマート(平均7.4得点)はロジアー(平均8.8得点)に次いでチーム8位ではあるものの、チームのオフェンスでもいいリズムをもたらしていることは間違いない。
A wide-open Smart has been dangerous 👌
The Breakdown is presented by @generalelectric. https://t.co/EZywBPgW6u
— Boston Celtics (@celtics) January 6, 2019
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