カナダ代表でプレーするケム・バーチ「ニック・ナースHCは自信を与えてくれる」

カナダ代表の主力の1人として奮闘するバーチ(中央)[写真]=Getty Images

マジックで2年のキャリアを持つビッグマンがW杯で先発として奮闘中

 8月31日に開幕した「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)は、9月5日終了後に各チームがそれぞれ3試合を終え、セカンドラウンドに進出するチームと順位決定戦へ進むチームが決まる。

 グループHのカナダ代表は、オーストラリアとリトアニアに敗れたことで、順位決定戦へ進むことが濃厚なのだが、ケム・バーチ(オーランド・マジック)はW杯で貴重な経験を積んでいるようだ。

バーチはW杯の2試合で平均26.9分15.0得点4.5リバウンドを挙げている[写真]=fiba.com

 W杯で先発を務めるビッグマンのバーチは、オーストラリア戦でチームトップの18得点に5リバウンド1スティール2ブロック、リトアニア戦では12得点4リバウンド1スティールと奮闘。

 5日(現地時間4日)に『Montreal Gazette』へ掲載された記事の中で、バーチはW杯でボールハンドリングをこなし、アウトサイドからジャンパーを放っていることについて「W杯では、自分がNBAではやったことがないようなことをこなしているのを見ることができるだろうね」とコメント。

 ドラフト外からマジックでチャンスをつかんだバーチは一昨季から2シーズン、マジックでプレーして計92試合(うち先発は1試合)に出場。平均13.3分4.5得点4.0リバウンドを記録しているものの、NBAでは豪快なダンクやブロックなどでハイライトに残るシーンもあるのだが、コート上で最も強烈なインパクトを放ってきたわけではない。

 バーチはW杯で見せているプレーを引き出しているのは、カナダ代表の指揮官を務めるニック・ナースHC(ヘッドコーチ/トロント・ラプターズHC)だという。

「ナース コーチは自信を与えてくれるし、自分がやりたいことに対しても自由を与えてくれる。基本的に、システムの中で自分が持っていることなら何でも持ち込むことができるんだ。だから僕は自分のことをラッキーだと思ってるよ」。

 カナダ代表は5日にセネガルと対戦し、その後は順位決定戦に臨むことになるだろう。そこでバーチが経験を積み、トレーニングキャンプに向けて自信を増すことができるのならば、今回のW杯で得たものは、非常に大きなものとなるはずだ。

ファーストラウンドを突破することができなかったものの、ナースHCは選手たちへ大きな影響を与えているようだ[写真]=fiba.com

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