「僕は自分がどれだけ強烈な闘争心を持っているのかをチームに示せたらいいな。僕はあくまで自分自身を見せていきたい」と語る19歳のフォワード
11月19日(現地時間18日、日付は以下同)にバーチャルで行なわれる今年のNBAドラフトで、トップ5指名が有力と評されているデニ・アブディヤは、イスラエル出身の19歳。
16歳でマッカビ・テルアビブとプロ契約を結び、シニアチームとして史上最年少記録を打ち立てたフォワードは、2009年ドラフト1巡目23位でサクラメント・キングスから指名されたオムリ・カスピ(元キングスほか)、17年のドラフト1巡目18位でインディアナ・ペイサーズから指名されたTJ・リーフ(ペイサーズ)という、これまでイスラエル出身でドラフト指名されてきた選手の中で、史上最上位で指名されることが確実視されている有望株だ。
10月31日に『Yahoo! Sports』へ掲載されたインタビューの中で、アブディヤは「この国の出身選手で、ドラフト指名された選手は多くない。だから僕は(上位指名という)新たな歴史を作り、この国を代表することができるんだから最高だろうね」と口にし、自信をのぞかせた。
「結局のところ、僕はバスケットボールをプレーしている。この国を代表して、皆がついてくれるし、サポートもしてくれる。だから楽しむだけ。プレッシャーなんて全くないよ」。
アブディヤのトレーナー(Eftim Bogoev)は「デニはものすごいポテンシャルを秘めている。私が言えるのは、彼がまだその50パーセントしか発揮できていないということ。この男がこれからもワークアウトを続けていくことで、今後2、3年でどれほどの選手になれるか、想像してみてくれよ」と絶賛している。
外国籍選手として近年すばらしい活躍を見せている若手と言えば、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア出身)が真っ先に思い浮かぶはずだ。NBAチームのスカウトたちは、アブディヤをドンチッチに続くスター候補と見ているのだが、本人はドンチッチを称えつつ、自らの考えを口にしていた。
「ルカが過去2年間に(NBAで)やってのけたことは信じられないことだった。これはNBAへ、バスケットボールがグローバルゲームになっているという声明になったと思う。その中で、僕は自分自身のレガシーを残し、自分の能力を見せつけていきたいんだ」。
そして206センチの万能型フォワードは、NBAにチャレンジするにあたってこのように意気込んでいる。
「僕は自分がどれだけ強烈な闘争心を持っているのかをチームに示せたらいいな。そしてどれほど勝利することが大好きで、いつだって自分自身にチャレンジしているか。僕はあくまで自分自身を見せていきたい。自分のゲームもそうだし、できる限りハードに練習していること、シュートもそうだしリバウンドやプレーメイキングといったこともね。これらは普段僕がやっていることなんだ」。
ドラフトを前に、複数のチームとワークアウトをこなしているアブディヤ。当日を前に、緊張してもおかしくはないのだが、堂々と自分の言葉を並べているだけに、日に日に自信を増しているのかもしれない。