2016.09.16

多彩な攻撃のA東京か、チームプレーの琉球か。新時代到来を告げる一戦は激戦必至

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 Bリーグの幕開けとなる記念すべきカードは、リーグ統一前にそれぞれのリーグで何度も頂点を極めた強豪同士の対戦が組まれた。国内バスケでは稀有なテレビ地上波生中継もされるなど、新時代の到来を告げる一戦だ。

 アルバルク東京はジェフ ギブスやマイケル パーカーら主軸が抜けたものの、日本代表の中心選手の1人である竹内譲次とNBA経験のあるディアンテ ギャレットを獲得。既存の松井啓十郎田中大貴らと併せ、選手層は厚い。

 琉球ゴールデンキングスも負けてはいない。波多野和也やモー チャーロを獲得し、安定感のあるガード陣を支える盤石の布陣を敷いた。

 サイズも含めた個々の能力ではA東京が優位に立つ。竹内とギャレットのプレースタイルがチームの戦術と噛み合えば、相手に的を絞らせない多彩なオフェンスを展開できる。一方、チームの連係では琉球に一日の長がある。中でも、チーム9年目を迎えるアンソニー マクヘンリーの存在は大きい。攻守ともチームプレーに徹し、状況判断にも優れたマクヘンリーの働きが、琉球の強さの源だ。

 カギを握るのはディフェンス。A東京は高さでプレッシャーをかけられるかどうか。また、隙あらば迷わず打ってくる岸本隆一喜多川修平らの3ポイントへの対応も必要だ。琉球としては、外国人だけでなく波多野や大宮宏正がリバウンドに絡みたい。見どころ十分のオープニングゲームでは、白熱した攻防が繰り広げられるだろう。

文=吉川哲彦

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