琉球はエース岸本の復調次第、滋賀の菅原は古巣相手にハッスルできるか

 注目を集めた歴史的開幕戦は2戦とも敗れてしまった琉球ゴールデンキングス。しかしながら、東京に2000人以上集まったとも言われるブースターの存在感は全国放送で知れ渡った。そのブースターが待つ沖縄市体育館でのホームゲームがいよいよ始まる。

 開幕節の琉球は、波多野和也のリバウンドや田代尚希の3ポイントなど、新戦力がそれぞれ期待された役割を果たし、敗れた中にも収穫は少なくなかった。徹底マークで持ち味を消されてしまった岸本隆一が本来の実力を発揮すれば、自ずと勝利は近づいてくる。

 対戦相手の滋賀レイクスターズも、開幕節で連敗。しかし、大幅にメンバーを入れ替えたにもかかわらず終盤までシーホース三河に食いさがったのは、チーム作りが進んでいる証拠とみていい。遠山向人ヘッドコーチにとって琉球はかつて指揮を執った古巣でもあり、並々ならぬ思いで挑むだろう。

 さらに付け加えると、菅原洋介にとっても琉球は古巣である。当時のチームメートは金城茂之ら3人しか残っていないが、ブースターはbjリーグ初優勝に大きく貢献した菅原のことをはっきりと憶えているだろう。健在をアピールするためにも、菅原はより一層ハッスルするに違いない。

文=吉川哲彦

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