B1第2節を終え、Bリーグは今季から導入するビデオ判定が7回活用されたと発表した。5日に行われた理事会後メディアブリーフィングでは、大河正明チェアマンがビデオ判定導入の意図や運用ルールを説明している。
Bリーグでも、2014年バレーボール・ワールドグランプリやラグビー・ワールドカップ2015で導入されたHawk-Eye社(イギリス)の『SMART Replay』を使用。バスケットボールでは世界初の試みで、スタンド内に2つ、コートエンドと得点盤抜き用に配置した計4つのカメラによって対象のプレーが分析される。
大河チェアマンは、Bリーグが以前から掲げる「世界に通用する選手やチームの輩出」、「エンターテインメント性の追求」を強調し、導入の狙いを「よりクリーンな試合をしていくために審判を守る」ためと明かした。
また、「ファウルかどうかを判定するものではない。審判が必要と感じた時や、ゲームが大きく左右するような事象で積極的に使ってほしい」と述べ、テニスやバレーの『チャレンジ制度』とは異なると説明した。「ビデオ判定を使いすぎると試合が間延びしてしまう」という危惧もあるため、「審判の判断」に委ねることになるという。
開幕戦第1戦の三遠ネオフェニックスと川崎ブレイブサンダースの一戦では、試合終了間際にビデオ判定が適用され、得点を認めらなかった川崎が70-72で敗れた。このように「最後の重要な場面を決める時」にビデオ判定が用いられそうだ。
なお、試合終了後(審判がスコアシートにサインした後)や機材トラブルや映像に映っていないシーンは適用外となっている。