開幕5連敗から立て直し、横浜ビー・コルセアーズは現在3連勝中。細谷将司が前節2戦目で23得点と再び爆発したのに加え、1戦目では川村卓也が持ち前の勝負強さを発揮。その他の選手も持ち味を出し始め、チームは確実に良い方向に向かっている。開幕節以来のホームゲームは、ホームアリーナである横浜国際プールでの今季初開催。ブースターにホーム初勝利を届け、一気に“借金完済”を目論む。
今節相まみえる新潟アルビレックスBBは青木勇人ヘッドコーチと竹田謙の古巣であり、新潟の堀田剛司アシスタントコーチは元横浜。庄司和広HCも含め、かつての戦友が立場を変え、敵味方に分かれて激突することになる。
横浜は開幕前に全治1カ月のケガを負った蒲谷正之の復帰が近づいている。今節復帰できれば、チームとしてさらに勢いづくだろう。開幕以来20本連続でフリースローを落としていたファイパプ月瑠が前節ようやく不名誉な記録を止め、そこからは9本中5本成功と上向いているのもプラス材料だ。
新潟は、横浜が細谷と山田謙治の2ガードを敷く時間帯に、細谷のシュートを止めたいところ。常に全力プレーをする姿勢でコーチ陣の信頼が厚い佐藤優樹がその役割を担うだろう。
文=吉川哲彦