滋賀レイクスターズがなかなか苦境を抜けだせない。10試合を終えた時点で1勝9敗。連敗を止めた後、1勝を挟んで再び4連敗中だ。西地区同士の対戦を一通り終え、どのチームも過去の試合を分析して対策を立ててくる。琉球ゴールデンキングスは、かつてチームを指揮した遠山向人ヘッドコーチの戦略はお見通しのはず。そこに前回対戦時の分析を加え、ストロングポイントを徹底的に強調してくるだろう。
しかし、相手をよく知るのは遠山HCも同じ。伊佐勉HCをはじめとするスタッフは当時からのメンバーが多く、選手も金城茂之や山内盛久、アンソニー マクヘンリーが残っている。彼らの持ち味を消す細かいテクニックを選手たちにたたき込むことができるか。
そして、琉球がモー チャーロとの契約を解除したことは滋賀に有利に働く。チャーロに代わる外国人の獲得が間に合わなければ、琉球は外国人2人での戦いになる。滋賀としては、相手の外国人2人をファウルトラブルに追いこみたい。両外国人やファイ サンバはもちろんのこと、普段は得点にあまり絡まない田中大地や樋口大倫も積極的にリングにアタックすることで、勝利への道が開けてくる。
文=吉川哲彦