NBAでのキャリアが豊富なジョシュ・チルドレスを獲得した三遠ネオフェニックス。そのチルドレスが、ホーム豊橋市総合体育館でBリーグデビューを果たす。
前節のサンロッカーズ渋谷戦は、初戦はトランジションを封じられ、ゾーンアタックも機能せず敗戦。しかし翌日はロースコアの末に接戦を制し、1日で中地区2位の座を取り戻した。機動力と高さを兼ね備えたチルドレスがチームにフィットし、コンディションも万全なら、三遠の長所はさらに強化される。
対する富山グラウジーズは、ようやく連敗を14で止めた。初戦では、第2クォーターのオンザコートをゼロにする奇策を披露。結果的には失敗に終わったものの、あらゆる手を尽くすボブ・ナッシュヘッドコーチの執念が選手たちにも乗り移ったのか、翌日は延長にもつれこむ激戦をものにした。水戸健史が連日の2ケタ得点を挙げた他、アール・バロンが“ダブルダブル”の活躍。オンザコート1のクォーターで嶋田基志も良い仕事をした。
特に好材料と言えるのがディフェンス面。11本のスティールを記録し、相手のターンオーバーは18を数えた。3ポイントも4本しか許さず、ディフェンスによる勝利といっていいだろう。そのディフェンスが三遠に通用するか、楽しみなところだ。
文=吉川哲彦