チャド・ポスチュマスを獲得してからの3試合で1勝2敗。念願のビッグマンが加わったサンロッカーズ渋谷も、相手が中地区2位と首位とあって、一気に好転とはいかなかった。ここから“貯金”を増やしていくには、新しいラインナップを攻守両面でいかに機能させるかが重要になる。
前々節時点で勝率5割だった新潟アルビレックスBBは、水曜の横浜ビー・コルセアーズ戦に勝って白星先行となった。フランチャイズプレーヤーの池田雄一が、遥天翼の故障欠場を機にスターターに定着し、本来のシュート力を取り戻しつつあるのは頼もしい。
現在ともに9勝8敗。前回の対戦も1勝1敗と、力は拮抗している。次節から始まる他地区との対戦、いわゆるオーバーカンファレンスゲームを前に、地区内の成績で勝ち越しておきたいところだろう。互いに連敗だけは避けたい状況であり、それ以上に、連勝して一歩前に出たいという想いもあるはずだ。
SR渋谷が優位に立てるのは、帰化選手アイラ・ブラウンの存在。新潟は前回の対戦で1試合7本の3ポイントを許している。特に満原優樹と同時出場する“ビッグラインナップ”の時間帯にどのような対策を講じるかが興味深い。
文＝吉川哲彦