ホームの大阪はディフェンスがカギ、名古屋Dは日本代表2人に復調気配

アウェイでシーホース三河戦を消化し、1日置いてすぐ連戦に入る大阪エヴェッサ名古屋ダイヤモンドドルフィンズへの対策を練習で確認できない可能性もあり、桶谷大ヘッドコーチの指示を選手がどれだけ表現できるか、その遂行レベルが試されることになりそうだ。

木曜の三河戦は完敗だった。日本人選手の得点が伸びず、逆に相手の日本人選手には大量得点を許した。もっとも、3ポイントの成功率は良く、チームの総得点も78と決して悪くはないだけに、ディフェンスでもう一工夫が必要だろう。

対する名古屋Dは、アウェイとはいえ西地区最下位の滋賀レイクスターズに痛い1敗。ジェロウム・ティルマンを欠いた上に、第4クォーターにジャスティン・バーレルが審判への抗議でテクニカルファウルを取られ、5ファウルで退場。勝負どころで大黒柱が抜けただけでなく、そのファウルで逆転を許すという痛恨の展開になった。ただ、張本天傑が17得点、中東泰斗も16得点と、最近精彩を欠いていた日本代表2人の得点力に復活の兆候が見られたことは明るい材料だ。

前回対戦は名古屋Dがディフェンス力を発揮して連勝。しかし、今回は大阪がホームの声援を受けて怒とうの攻撃を見せる展開も予想できる。どちらがディフェンスでより我慢できるかが勝敗を分けるのではないか。

 

文=吉川哲彦

 

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