“京滋ダービー”で連勝した京都ハンナリーズ。ギリギリで、オールジャパン出場圏内の地区4位に滑りこんだ。今節も連勝すればついに白星先行となるだけに、ここからさらにギアを上げていきそうだ。
連勝に貢献したヒーローはマーカス・ダブと川嶋勇人。ともに苦悩の序盤戦を乗り越え、本領発揮モードに突入した感がある。前節2戦目で13得点の内海慎吾あたりに安定感が出てくると、ますますチームの歯車がかみ合うだろう。
秋田ノーザンハピネッツも、“東北ダービー”の連勝で士気は上がっている。2戦目に14得点をマークしたベテランガード、高橋憲一の仕事人ぶりは、今後も大いに期待したいところだ。
今節のキーマンは谷口大智。奈良県出身だが、京都は高校時代を過ごした思い出の地。恩師や友人、そしてもちろん家族も応援に駆けつけるに違いなく、スイッチは入るはず。折しも、相手は佐藤託矢が1試合出場停止処分を受け、1戦目は出られない。「秋田のゴール下に谷口あり」と、存在感を示すチャンスだ。
このカードは昨季のbjリーグファイナルズ3位決定戦の再現であり、その時は秋田がオフェンスで圧倒した。ホーム京都は当然、リベンジを狙っている。
文=吉川哲彦