2016.12.02

滋賀はガード陣の出来が、新潟はHCの采配が勝敗を左右する

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 今季初の連勝から波に乗りたかった滋賀レイクスターズだが、“京滋ダービー”は京都ハンナリーズの勢いにのまれて無念の連敗。ホームで迎える交流戦開幕の舞台は、今季唯一の開催となる彦根市である。

 加入後5試合に出場した並里成は、1試合平均13.4得点5.2アシストと、能力を遺憾なく発揮している。その自在なパスワークの効果か、狩野祐介やファイ・サンバの得点も上昇傾向にある。京都に連敗したとはいえ、チームとして上向いていることは確かだ。並里がベンチに下がる時間帯に、スターターのポイントガード小林遥太横江豊がどのようなゲームメークをするかが、これまで以上に重要になるのではないか。

 対する新潟アルビレックスBBは、アウェイでサンロッカーズ渋谷に連敗。2ガードの時間帯を含めてサイズの不利をカバーしきれず、3ポイントも想定以上に許してしまった。スピードを取るかサイズを取るか、庄司和広ヘッドコーチとしても悩みどころだ。

 オンザコート1のクォーターの戦い方に苦慮している新潟は、今節も帰化選手を抱える滋賀との対戦。ただし滋賀も、デイビッド・ウィーバーが1試合出場停止の処分を受けてしまった。相手の弱みを突けるのはどちらか。

文=吉川哲彦

BASKETBALLKING VIDEO