2016.12.01

bj勢同士の5シーズンぶりの対戦、仙台は志村、琉球は岸本に注目

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 今季2回目の“東北ダービー”で前回の借りを返され、仙台89ERSは現在チーム歴代最長の8連敗中。何とかオールジャパンの出場権は確保したが、11月は白星なしに終わり、B1全18チームの中で今最も苦しんでいるチームと言っていい。

 一方、琉球ゴールデンキングスも実に5シーズンぶりとなる4連敗中だ。京都ハンナリーズと順位が入れ替わり、地区4位までが出場できるオールジャパンへの道は絶たれた。昨季bjリーグ王者としてはまさかの事態。この無念はリーグ戦で晴らすしかない。好材料は、岸本隆一にエンジンが掛かってきたことだ。

 このカード、ともにbjリーグ出身でありながら、地理的な関係で対戦は5シーズンぶり。仙台ホームでの戦いとなると、6シーズン前までさかのぼる。そのシーズン、東日本大震災に伴い活動を休止した仙台から琉球へレンタル移籍したのが志村雄彦だ。故郷への想いを胸に、背番号89を背負ってファイナルのコートに立った姿は、今もブースターの記憶に残っているはずだ。何より志村自身、今回の対戦に一際強い思い入れがあるに違いない。好調を維持する片岡大晴とともに、苦しむチームをそのハートで引っ張るだろう。

文=吉川哲彦

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