アルバルク東京の前節は、中地区2位の三遠ネオフェニックスを延長の末に下し、翌日も序盤はビハインドを背負いながら、第2、第3クォーターに大差をつけて快勝。栃木ブレックスが1勝1敗に終わったことで、東地区首位に立った。トロイ・ギレンウォーターのケガも癒え、竹内譲次ら主力の安定感も申し分ない。現時点で、首位固めへの隙は見当たらない。
京都ハンナリーズは初戦で秋田ノーザンハピネッツの粘りに屈したが、翌日は得意のディフェンスで圧倒。前日の敗戦を引きずらなかったのは、選手たちが自信を持ってきている証拠だろう。今節の相手は手強いが、逆にここで勝ってその自信を確固たるものにしたいところだ。
岡田優介にとって、A東京は3季前まで在籍した古巣。さらに、代々木第二体育館は学生時代から幾度となく立ってきた、なじみのあるコートだ。近くには自身が経営に携わる飲食店もあり、ここでプレーすることには特別な感情を抱いているに違いない。最近はチームメートの好調さもあって突出した数字は残しておらず、前節2戦目は今季初の無得点に終わったが、今節はスコアラーの本分を見せつけてくれるのではないか。
文＝吉川哲彦