ようやく東地区最下位を脱した秋田ノーザンハピネッツは、前節も1勝1敗とまずまずの結果。クロスゲームとなった初戦をものにしたことで連勝の期待も掛かったが、2戦目は46得点に抑えこまれてしまった。とはいえ、上昇中の京都ハンナリーズからアウェイで1勝をもぎ取ったことは評価すべきだろう。
勝った初戦はわずか6ターンオーバー。今後もミスで自滅するパターンをなくしていけるかどうか、今節は大きな試金石になる。また、この試合で10得点と貢献した菅澤紀行のように、日替わりでヒーローが出てくるケースが増えれば接戦にもさらに強くなるはずだ。水町亮介や藤江建典ら伏兵の台頭に期待したい。
川崎ブレイブサンダースは前節も連勝を収め、5節連続で負けなし。全試合スターターで出場している長谷川技が初戦で16得点をマークするなど、主力の安定感は不変だ。
このカードは秋田の大智と川崎の光貴の谷口兄弟対決も楽しみだが、長谷川誠と北卓也というヘッドコーチの顔合わせも要注目だ。元日本代表選手の2人は、21年前の福岡ユニバーシアードで準優勝の快挙を達成した時のチームメート。コーチとしての初対決はどちらに軍配が上がるか。
文＝吉川哲彦