どうしても富山グラウジーズが勝ちきれない。大阪エヴェッサ戦はいずれもあと一歩のところで勝利に届かず。アール・バロンがケガで故障者リストに入り、代わってドリュー・ヴァイニーを再登録。開幕節以来の出場となったヴァイニーはさっそく結果を残したが、チームを勝利に導くまでには至らなかった。
ここまで19敗を喫しているが、6点差以内の敗戦は実に7試合を数える。宇都直輝や山崎稜といった若い選手が躍進する一方で、経験値の高い選手に好不調の波があるという課題が解消されていないのが原因だ。
富山と同じく地区最下位の滋賀レイクスターズは、新潟アルビレックスBBから1勝をつかみ取った。破れた試合も1点差であり、ディビッド・ウィーバーを欠いても得点を90点台に乗せた。並里成をスターターに据え、少なくともオフェンス面は好転しつつあると言えるだろう。復帰して間もない長谷川智伸の数字も上々だ。
富山の城宝匡史と岡田優、滋賀の田中大地は古巣対戦。中でも、富山のbjリーグ準優勝に貢献した田中は、昨季までのホームに凱旋することになる。持ち前のディフェンスで元チームメートを抑えこむか、それともブースターを含めて富山がホームの底力を見せるか。
文=吉川哲彦