横浜は4選手が古巣対戦、強敵の栃木相手にディフェンスから勝機を見出せるか

 栃木ブレックスのファンにとっては、待ちに待った横浜ビー・コルセアーズ戦だ。竹田謙山田謙治川村卓也、さらに下部チームにいた細谷将司とOB4人を擁する横浜との対戦は、今季はこの2試合しかない。

 上位キラーになりつつある京都ハンナリーズのディフェンスに屈し、1敗を喫した栃木。勝敗で並んでいたアルバルク東京が連勝したことで東地区2位に後退した。そのA東京は今節、川崎ブレイブサンダース戦という山場。栃木は、ここで2つ勝てば首位の座を奪い返せる可能性が十分にある。その最中、古川孝敏が戦列に復帰し、短いプレータイムながらもしっかりと得点を挙げているのは明るい材料だ。

 横浜は、前々節にシーホース三河を破っておきながら、前節は12連敗中だった仙台89ERSに白星を献上。3人に2ケタリバウンドを取られるなど、ゴール下の制空権を握られてしまった。それでも翌日はそのリバウンドを改善して勝利。3位と4位の背中は見えてきており、今節連勝すれば射程圏に捉えることも可能だ。

 ディフェンスの出来次第で栃木にも勝つチャンスがあることは、前節の京都が証明済み。横浜としても、マンツーマンとゾーンを巧みに使い分けたディフェンスで勝機を探りたい。

文=吉川哲彦

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