三遠チルドレスと大阪ロビー、どちらがよりポテンシャルを引きだせるか

“三河ダービー”はあえなく連敗。ライバルの新潟アルビレックスBBが連勝したことで、三遠ネオフェニックスは今季初めて中地区4位にまで後退した。ジョシュ・チルドレスの加入以降は1勝8敗というまさかの展開で、ついに“借金生活”に突入。チルドレス自身は前々節まですべて2ケタ得点を挙げ、リバウンドも平均10近く取ってきたが、前節2戦目はわずか12分強のプレータイムで8得点1リバウンドに終わってしまった。日本人選手も前節は良いところがなく、チームも選手個々も今節はきっかけをつかみたいところだ。

 対する大阪エヴェッサは、木下博之を欠きながらも琉球ゴールデンキングスに連勝。特に2戦目では日本人3人が2ケタ得点をマークして、木下の穴を十分に埋めた。久保田遼も限られたプレータイムで良い仕事をしており、今後に期待が持てる。

 注目はリチャード・ロビー。インサイドの2枚看板を持つ大阪としては使い方の難しい選手だが、それでも前節2戦目では約17分の出場で19得点と、スコアラーとしての能力を示した。一方、チルドレス獲得に踏みきった三遠としては、その判断が正しかったと証明したいところ。ロビーとチルドレスの意地のぶつかり合いは、どちらに軍配が上がるか。

文=吉川哲彦

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