2016.12.24

【Bリーガーの出身校④北陸高校】個性派ぞろいの伝統校、佐古や五十嵐ら名PGを輩出

北陸出身の五十嵐、石崎、 多嶋、篠山(左から) [写真]=B.LEAGUE
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 12月22日に開幕する「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」。「ミスター・バスケットボール」と称される佐古賢一(現B2広島ドラゴンフライズヘッドコーチ)を筆頭に、優れたポイントガードを輩出することで有名な北陸高校(福井県)は38年連続39回目の出場となる。

 B1リーグ所属チームにいるOBは以下のとおり。

五十嵐圭新潟アルビレックスBB・1998年度卒)
石崎巧名古屋ダイヤモンドドルフィンズ・2002年度卒)
西村文男千葉ジェッツ・2003年度卒)
多嶋朝飛レバンガ北海道・2006年度卒)
篠山竜青(川崎・2006年度卒)
野本建吾(川崎・2010年度卒)
藤永佳昭(名古屋D・2010年度卒)

 上記のとおり、野本を除く全員がポイントガード。しかもそれぞれ全く異なるプレースタイルなのがとても興味深い。

 B1で活躍する卒業生たちが象徴するように、北陸高校は毎年、個性豊かな選手がそろうチームだ。能力が高くてキャラが濃い選手たち(やんちゃ、お調子者もしばしば)が一つにギュッとまとまることで、強さを発揮する。

 以前、篠山が母校について、こんな風に話していた。

「どのチームでもやっているような練習しかしてないけど、雰囲気と選手のモチベーションはものすごくクオリティが高かったですね。馬鹿になるところは大騒ぎして、ゲームではしっかり集中する。めちゃくちゃ怒られて暗い時も、そこで『開き直ってやるしかないよね』みたいに切り替えられるのは北陸のカラーだったのかなと思います」

 近年の全国大会ではいま一つ調子が出ていない北陸。しかし、先輩たちの活躍も励みにして暴れまわってくれるだろう。

文=青木美帆

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