秋田ノーザンハピネッツは、琉球ゴールデンキングスを相手にいずれも延長戦という熱戦で1勝1敗。1戦目は延長の5分間で大量20失点を喫したが、翌日は追いつかれた嫌なムードにものまれることなく8点に抑えた。2日間を通じて貢献したのはディショーン・スティーブンスと、両日とも約39分出場した安藤誓哉だ。
富山グラウジーズは、西地区首位のシーホース三河の牙城を崩せず。2戦目は嶋田基志に代えて比留木謙司をスターターに起用。その比留木は約17分の出場で7得点と十分な働きを見せたが、第1クォーターでリードを奪われる展開を変えるまでには至らなかった。
今回の見どころは秋田の田口成浩と富山の城宝匡史という、点取り屋のマッチアップだ。プレースタイルも性格も異なるが、bjリーグで屈指の日本人スコアラーとして鳴らした2人は、チームの精神的支柱として低迷するチームを押し上げる活躍が求められる立場。得点はもちろんのこと、数字に表れない部分でもチームを奮い立たせることができるかどうかが勝敗に大きく影響するだろう。
昨季bjリーグ、カンファレンスファイナルの再戦。今季はいずれも苦しんでいる中、意地を見せるのはどちらか。
文=吉川哲彦