NBLとbjの最後の王者が今季唯一の対戦、ガード陣の出来が勝利のカギ

 前節の川崎ブレイブサンダースは、初戦でライアン・スパングラーの負傷退場というアクシデントに見舞われたが、永吉佑也など日本人選手3人が2ケタ得点を挙げ、93点のハイスコアで名古屋ダイヤモンドドルフィンズに勝利。スパングラーを欠いた第2戦は一転してロースコアとなるが、4点差でかわした。藤井祐眞は第1戦で8得点8リバウンド8アシスト、第2戦は19得点とますます好調。篠山竜青は2戦とも2ケタ得点と、ガード2人の活躍には目を見張るものがある。

 今節ホームに迎える相手は琉球ゴールデンキングス。前節はホームで新潟アルビレックスBBと戦い、1勝1敗。第1戦はターンオーバーこそ少なかったが、フィールドゴール成功率の低さが響いた。しかし翌日は、23得点と爆発した田代直希を含む5人が2ケタ得点を挙げて勝利を収めた。ガードながら2戦合計18リバウンドを記録した渡辺竜之佑の働きも見逃してはならない。

 昨季のNBL王者とbjリーグ王者が今季唯一の激突。中地区首位を独走する川崎に対し、琉球はまだ眠りから覚めていない状態だ。昨季の優勝に大きく貢献した岸本隆一喜多川修平らガード陣が、川崎の司令塔2人にどこまで対抗できるかがカギになるだろう。

文=吉川哲彦

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