アルバルク東京が試練の時を迎えている。シーホース三河に敗れた前節第2戦での行為に関してリーグから今季2度目の出場停止処分を下されたトロイ・ギレンウォーターとの契約解除を決断。チームへの悪影響などを考えると賢明な判断だが、これまでもギレンウォーター抜きの試合が8試合あったとはいえ、この時期にチームの再構成を迫られるのは痛手だ。
一方の名古屋ダイヤモンドドルフィンズにも試練が与えられている。前節はジョーダン・バチンスキーがベンチ入りしなかった上に、第1戦の第1クォーターでジャスティン・バーレルが負傷し、第2クォーター以降と第2戦はコートに立てなかった。ジェロウム・ティルマンの踏ん張りで粘ることはできたが、リーグ最高勝率を誇る川崎ブレイブサンダースを破るまでには至らず。今節対戦するA東京も東地区首位であり、バーレルを欠くとなると難しい試合になる。
キーマンは、名古屋Dの張本天傑とA東京のザック・バランスキー。張本は初めての古巣戦とあって奮起するだろう。そして先日、その名前がSNSで話題になったバランスキーは、ギレンウォーターと交代でコートに立つことも多かった。プレー面でも話題を発信し、チームに良いムードをもたらせるか。
文=吉川哲彦