2017.10.26
197センチとサイズがあり、粘り強いディフェンスと精度の高い3ポイントシュートで名古屋ダイヤモンドドルフィンズをけん引する張本天傑。そのオールラウンドな活躍と明るいキャラクターで人気者の張本は、Bリーグ初のオールスター「B.LEAGUE ALLSTAR GAME 2017」にファン投票で堂々の選出。同僚のジャスティン・バーレルとともに、リーグを代表するスターとしてひのき舞台に立った。張本は、試合後のミックスゾーンに登場すると、「本当に楽しかった。チームメートのバーレルとのマッチアップは最高」と大舞台での感想を笑顔で語った。
選手入場のシーンから格闘家かと見間違うダンスを披露し、ゲーム中も試合全体を盛りあげようとハッスル。その様子を問われると「何かしら爪痕を残そうと思っていて、たぶん残せた」と祭典にふさわしいパフォーマンスに満足した様子を見せた。
一方、試合序盤、イージーなシーンでのダンク失敗に話が及ぶと、ややバツが悪そうに「ディフェンスで張りきり過ぎて、乳酸がたまってしまって」と苦笑い。続けて遠くを見つめながら「ルーキーの時にも同じような失敗をしたので、それをまたイジられると思う」と述べつつも、最後は「それもまた、オールスターの良い思い出になる」と笑顔を見せた。
また、B.BLACKのベテランシューター川村卓也(横浜ビー・コルセアーズ)が「MVPを狙っていたけど、今日はダメだった(苦笑)。シュートが入らなければああするしかないと、盛りあげる方でがんばった」とコメント。張本はその振る舞いについて問われると、「実績と実力がある大先輩が盛りあげ役に徹していたので、自分のような若手はしっかりとついていかないといけない」と、“盛りあげ役”としてもバスケットボール界から大きな期待を背負う張本らしい言葉を返した。
試合の質が高いに越したことはなく、また素晴らしいプレーを見ることに越したことはない。しかし、スポーツの裏側にあるストーリーが、競技自体の魅力を増幅させるように、個々の選手のエンターテイナーとしての質の高さや、見る側を楽しませるという想いが、Bリーグ初のオールスターで改めて重要な要素であることが再認識できた。この舞台を多くの選手が経験することにより、張本のような川村のような“魅せる”プレーヤーが1人でも2人でも多く出現することが、この先のさらなるバスケットボールファンの獲得につながるだろう。
文=村上成
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