2017.03.17

持ち味を活かしたい名古屋Dと秋田、気持ちの強さも重要に

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 前節の9カードのうち、唯一1勝1敗の五分に終わったのが名古屋ダイヤモンドドルフィンズ富山グラウジーズの対戦。名古屋Dは1戦目で石崎巧張本天傑ら5人が2ケタ得点をマークし、計92得点の勝利を収めた。しかし、2戦目は石崎が欠場し、張本も7得点にとどまった。ディフェンスとリバウンドで優位に立てない現状で、2月以降に得点が伸びている石崎と張本のオフェンス面での働きが勝敗に影響した。

 今節はホームに戻り、秋田ノーザンハピネッツを迎え撃つ。その秋田は前節、オフェンスが沈黙して連敗した。1戦目は3ポイントを30本も放ちながら、成功はわずか3本。フリースロー試投も6本にとどまり3本を外した結果、得点は今季3番目に少ない48点となった。2戦目は第1クォーターに30点を挙げるも、第2クォーターがわずか5得点。レオ・ライオンズの初出場による即効性はなかった。

 持ち味だったはずのディフェンスで苦しむ名古屋Dと、ポテンシャルを活かせず得点力不足に悩む秋田。互いに、自分たちの本来の姿を取り戻すチャンスと意気込むだろう。相手の現状につけこみ、難局を打破するのはどちらか。戦略や技術以上に、気持ちの強さが問われる一戦になりそうだ。

文=吉川哲彦

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