2017.03.17

仙台はディフェンスでの我慢が必須、得点力安定の富山はアシストメーカー宇都がカギを握る

 前節のB1リーグで勝率上位のチームを撃破する“下剋上”を演じたのは2チームのみ。そのうちの1チームが富山グラウジーズだ。名古屋ダイヤモンドドルフィンズをホームに迎えて1勝1敗。1戦目は21に上ったターンオーバーが響いて敗れたが、2戦目はターンオーバーを10に減らし、デクスター・ピットマンを欠きながらもリバウンドで名古屋Dを圧倒した。フリースローを22本得て2本しか外さなかったことも大きく、1戦目もターンオーバー以外でのオフェンスの数字は決して悪くなかった。

 その富山をホームに迎えるのが仙台89ERS。3月11日という特別な日にシーホース三河に挑んだが、第1クォーターに3点しか奪えず、最終スコア55-70で敗れた。第2戦は2ポイントの成功率を改善して75得点を挙げたが、リバウンドを大きく減らしたこともあり、前日は70点に抑えた失点が107点にまで膨らんだ。

 仙台はオフェンスの精度とディフェンスの強度を両立させたいが、富山の得点力が安定してきているだけに、まずはディフェンスで我慢が必要だろう。インサイドの外国籍選手はもちろんのこと、アシストメーカーでもある宇都直輝をどう守るかもポイントになりそうだ。

文=吉川哲彦

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