日本代表の強化試合が行われたバイウィークを挟み、B1リーグはここからプレーオフや残留争いへ向けて、今まで以上に一戦一戦の重みが増す戦いに入っていく。
仙台89ERSは5連敗中。前節は三遠ネオフェニックスを2戦とも73点に抑えるなどディフェンスでは一定の成果を残したが、得点が60点台に終わってしまった。合計アシストが1戦目は4、2戦目は3と極端に少なく、外国籍選手2人の1on1に頼る形になった。
そこで期待したいのが、バイウィーク中に獲得したグレッグ・マンガーノ。208センチのサイズを持ちながら、アウトサイドのシュートタッチも良い。相手の警戒を分散させるだけの得点力を披露できれば、チームのパスの回りも良くなり、日本人選手の得点機会も増えるはずだ。
対する滋賀レイクスターズは、前節にようやく連敗を11で止めた。初戦は長谷川智伸、並里成、狩野祐介と日本人3人が2ケタ得点。翌日その3人がいずれも6得点に終わったことを考えると、やはり重要なのは日本人選手の得点力だ。
現在の5連敗だけでなく、ホームでの12連敗も止めたい仙台。一方の滋賀は、今節連勝すればリーグ全体の最下位を脱する。互いの意地がぶつかる戦いだ。
文=吉川哲彦