京都ハンナリーズにとって今季最後の交流戦ホームゲームは、年に1度の三重県開催。対戦相手の千葉ジェッツは前々節に戦列復帰した西村文男が三重出身だ。シーズンに1回しかない京都戦がアウェイで、しかも三重開催にあたったことは運命的なものを感じさせる。
京都は前節の川崎ブレイブサンダーズ戦で連敗したものの、内容的には善戦したと言っていい。1戦目は後半に48点を挙げ、最終スコアは3点差の惜敗。2戦目も合計90得点と、オフェンスは通用した。Bリーグ再デビューとなったモー・チャーロが2戦で33得点と実力を発揮し、内海慎吾も1戦目で今季自己最多の19得点をマーク。村上直と川嶋勇人のガード2人が得点に絡んでいることからも、オフェンス面の充実ぶりがうかがえる。
対する千葉は現在8連勝中。滋賀レイクスターズ戦はタイラー・ストーンに加え、石井講祐も得点源の1人として存在感を示した。2戦目は2人で13本の3ポイントを炸裂させた。シーズン2度目の10連勝が懸かるが、特に不安要素は見当たらない。
京都としては、相手の強みを確実に消してくる千葉のディフェンスをどう突破するかがカギ。接戦に持ちこむことができれば、古巣戦となる岡田優介の勝負強さが活きるはずだ。
文=吉川哲彦