サンロッカーズ渋谷が“渋谷ダービー”と銘打つ今節のアルバルク東京戦。継続審議中のB1クラブライセンス取得に向けて、フロントは客席を増設して動員に力を入れている。選手とコーチはその努力に応えなければならない。
敵地に乗りこんだ秋田ノーザンハピネッツ戦は連勝。1戦目は63得点にとどまりながらも相手のミスなどに助けられ、2戦目は第1クォーターに大量30失点を喫したが、第2クォーターをわずか5失点に抑えた。オフェンスでは4選手が2ケタ得点を挙げ、82得点の快勝だった。年明け以降は、第1戦がロースコアに終わり、第2戦に得点が伸びるパターンが多い。
A東京は前節でディアンテ・ギャレットが今季初めて欠場。その影響からか、大阪エヴェッサ戦は連勝したものの得点は2戦とも70点台で、1戦目は1点差の辛勝だった。好材料を挙げるとすれば、1戦目まで4試合連続無得点だった松井啓十郎が2戦目で2ケタ得点をマークしたことだ。
スティールがリーグ最多のSR渋谷に対し、A東京はターンオーバーがリーグ最少。前節もSR渋谷が2戦目に11スティール、A東京は2戦目に7ターンオーバーと本領を発揮した。渋谷というおしゃれな街で普段着の戦いができるのはどちらか。
文=吉川哲彦