西地区2位の座を争う両チーム、京都ダブと琉球テリーの攻防が大きなポイントに

 今、順位争いが最も熱を帯びているのは、2位から5位までの4チームが1ゲーム差の中にひしめく西地区だ。再開する同地区対戦でどのチームが抜けだすのか興味深い中、その初戦で4位と5位が激突する。ともに今節で一気に2位浮上という可能性もあるだけに、火花散る戦いになりそうだ。

 直接対決の結果により5位となっている京都ハンナリーズ千葉ジェッツとの対戦は1戦目で89失点を喫したが、2戦目は13スティールを記録し失点を68点に抑えて勝利した。ディフェンスが光るマーカス・ダブは1戦目で28得点、2戦目も27得点とオフェンス面での貢献度も高かった。

 琉球ゴールデンキングスは2戦とも70点前後の接戦を制して、順位を1つ上げた。1戦目はレイショーン・テリーがチーム総得点の7割を占める42得点の大爆発。2戦目は一転、4人が2ケタ得点を挙げた。外国籍選手が1人しかいない三遠ネオフェニックスに苦戦した印象もあるが、連勝して京都に並んだことは大きい。

 ダブとテリーの攻防が大きなポイントになるのは間違いないが、オフェンス面で好調を維持している京都としては、岸本隆一らシューター陣を抑えることができれば勝利を引き寄せることができるはずだ。

文=吉川哲彦

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