B1リーグ第25節第1戦が3月25日に各地で行われた。
中地区最下位の富山グラウジーズは敵地で同5位の横浜ビー・コルセアーズと対戦した。試合開始早々に3ポイントを決められるも、水戸健史の得点ですぐさま同点に追いつき、最初の10分間を23-21で終えた。続く第2クォーターで1点差に詰め寄られ、第3クォーターではリードを許す時間帯もあったが、終盤に水戸と城宝匡史が得点を決めて69-68で最後の10分間に突入した。序盤は一進一退の展開が繰り広げられた最終クォーターであったが、開始3分27秒に城宝が3ポイントを沈めると、サム・ウィラードと宇都直輝が連続得点をマーク。さらに、試合終了残り3分27秒からは無失点に抑えつつ、城宝、宇都、デクスター・ピットマンを起点に攻めこみ、最終スコア94-79で勝利を収めた。城宝が今季最多タイの29得点と爆発し、前節第2戦でBリーグ初の“トリプルダブル”を達成した宇都も16得点5リバウンド10アシストと存在感を示した。
前節でチャンピオンシップ進出を決めた川崎ブレイブサンダースは、アウェイで新潟アルビレックスBBと激突した。第3クォーターを終えて49-48と拮抗した展開となったものの、最終クォーターに攻撃陣が爆発。スコアラーのニック・ファジーカスは5得点を挙げるにとどまったが、藤井祐眞が2本の3ポイントを含む9得点、野本建吾が8得点、辻直人が6得点と日本人選手が躍動し、84-65の19点差で白星を挙げた。一方、敗れた新潟はダバンテ・ガードナーが22得点、クリント・チャップマンが19得点をマークしたものの、その他の2ケタ得点者は五十嵐圭のみと苦しんだ。
中地区2位の座を争う三遠ネオフェニックスとサンロッカーズ渋谷の一戦は、アウェイのSR渋谷に軍配。34-32で迎えた第3クォーターに広瀬健太が8得点、ロバート・サクレと伊藤駿がともに6得点を挙げるなど一気に30点を重ね、リードを16点にまで広げる。最終クォーターは開始早々にアールティー・グインが3ポイントを沈めて勢いに乗ったかと思われたが、得点を伸ばせずに三遠の反撃に遭う。オルー・アシャオルとジョシュ・チルドレスの外国籍選手を起点に攻めこむ相手に苦しみ、試合終了残り1分3秒には74-70の4点差に。それでも、アイラ・ブラウンと伊藤駿がフリースローから加点し、77-70で逃げきり、2位三遠とのゲーム差を2に縮めた。
西地区4位の琉球ゴールデンキングスは同地区5位の京都ハンナリーズを退け、同地区の大阪エヴェッサと名古屋ダイヤモンドドルフィンズに勝率で並んだ。第1クォーターは岸本隆一と喜多川修平がともに7得点を挙げるなど25点を奪うと、第2クォーターでも21点を重ね、46-36で前半を終えた。第3クォーターは京都に22点を許して点差を縮められ、最終クォーターの開始2分22秒には一時同点に追いつかれたが、田代直希の3ポイントと喜多川のフリースローで応戦。その後はリードを保ちながらラモント・ハミルトンや喜多川が得点を重ね、最終スコア89-78で勝利を収めた。
【試合結果】
横浜ビー・コルセアーズ 79-94 富山グラウジーズ